さくま歯科医院は2025年7月に新潟県加茂市幸町にて開院予定です。

顎関節、噛み合わせの治療

顎関節症の治療

「朝起きたときに顎が痛い」「口が開きにくい」「肩こりや頭痛がひどい」
このような症状はありませんか?
また、「口を開けると耳の前で音がする」「顔が張ったように感じる」なども、**顎関節症(がくかんせつしょう)**のサインかもしれません。

顎関節症は、あごの関節やその周囲の筋肉に負担がかかることで、痛みや動きにくさが出る病気です。症状が悪化すると、頭痛や肩こりにもつながることがあります。

 

顎関節症の主な原因

顎関節症の原因は一つではなく、いくつかの要因が重なって発症することが多いです。

  1. TCH(上下の歯を無意識に接触させる癖)
     → 顎関節症の方の約8割が持っているとされる習慣です。
  2. 日常の習癖:頬づえ、爪を噛む、猫背、片側だけで噛むなど
  3. 夜間の習慣:歯ぎしり、うつぶせ寝など
  4. 精神的ストレス:緊張の続く仕事、日常生活のストレス
  5. ケガや外傷:転倒、殴打など
  6. スポーツや楽器演奏:強く噛みしめるスポー、トランペット・フルートなどの吹奏楽器の演奏

とくに TCH はもっとも重要な要因の一つです。
本来、上下の歯は会話や食事以外では接触していないのが正常です。歯が触れている時間は1日約15分と言われています。しかし、TCHがある方はこれを大きく超える時間、無意識に上下の歯を接触させています。これが顎関節や筋肉に負担をかけ、症状を引き起こします。

 

顎関節症の治療方法

まずはご自身のTCHに気づくことが大切です。

チェック方法:
目を閉じてリラックスし、唇を軽く閉じたときに上下の歯が接触していたら、TCHの可能性があります。

対策:

  • 歯が当たっていると気づいたら、意識的に力を抜いて口を「軽く開ける」ようにしましょう
  • ストレスの緩和や姿勢の改善も意識しましょう

※ TCHが長く続くと、歯がしみる、欠けるなどのトラブルにもつながるため、早めの対処が重要です。

 

顎関節症で口が開きにくい場合は、指を使った簡単な訓練で少しずつ開く量を広げていきます。

  • 親指を上の前歯に、人差し指を下の前歯にあて、軽く押し広げます
  • 痛みが出ない範囲で、毎日少しずつ行いましょう 
  • 詳しいやり方は歯科医院で実践してみましょう

 

顎の筋肉がこわばっているときは、やさしいマッサージも有効です。

筋肉がこわばっていると痛みや、開けづらいなどの症状が出ることがあります。

  • こわばっている筋肉「咬筋」や「側頭筋」を中心に、指で軽くマッサージします
  • リラックスした状態で、ゆっくり行ってください

 

スプリントとは、就寝時に装着するマウスピース型の装置です。

  • 歯の噛み合わせを均等にし、特定の歯や顎への負担を軽減します
  • TCHや歯ぎしりの予防になります

 

お気軽にご相談ください

顎関節症は、症状や原因が人によって異なるため、ご自身では気づきにくいこともあります。
「これって関係あるのかな?」と思ったときこそ、早めの相談が大切です。

症状が軽いうちに、無理のないケアで改善できるケースもたくさんあります。
お困りのことがあれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。