「朝起きたときに顎が痛い」「口が開きにくい」「肩こりや頭痛がひどい」
このような症状はありませんか?
また、「口を開けると耳の前で音がする」「顔が張ったように感じる」なども、**顎関節症(がくかんせつしょう)**のサインかもしれません。
顎関節症は、あごの関節やその周囲の筋肉に負担がかかることで、痛みや動きにくさが出る病気です。症状が悪化すると、頭痛や肩こりにもつながることがあります。
顎関節症の原因は一つではなく、いくつかの要因が重なって発症することが多いです。
とくに TCH はもっとも重要な要因の一つです。
本来、上下の歯は会話や食事以外では接触していないのが正常です。歯が触れている時間は1日約15分と言われています。しかし、TCHがある方はこれを大きく超える時間、無意識に上下の歯を接触させています。これが顎関節や筋肉に負担をかけ、症状を引き起こします。
1. セルフケア(TCHの改善)
まずはご自身のTCHに気づくことが大切です。
チェック方法:
目を閉じてリラックスし、唇を軽く閉じたときに上下の歯が接触していたら、TCHの可能性があります。
対策:
※ TCHが長く続くと、歯がしみる、欠けるなどのトラブルにもつながるため、早めの対処が重要です。
2. 開口訓練(口を開ける練習)
顎関節症で口が開きにくい場合は、指を使った簡単な訓練で少しずつ開く量を広げていきます。
3. 顎の筋肉のマッサージ
顎の筋肉がこわばっているときは、やさしいマッサージも有効です。
筋肉がこわばっていると痛みや、開けづらいなどの症状が出ることがあります。
4. スプリント療法(マウスピースによる治療)
スプリントとは、就寝時に装着するマウスピース型の装置です。
顎関節症は、症状や原因が人によって異なるため、ご自身では気づきにくいこともあります。
「これって関係あるのかな?」と思ったときこそ、早めの相談が大切です。
症状が軽いうちに、無理のないケアで改善できるケースもたくさんあります。
お困りのことがあれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。