さくま歯科医院は2025年7月に新潟県加茂市幸町にて開院予定です。

根管治療

根管治療とは

根管治療とは、虫歯が深く進行し、歯の神経(歯髄)や神経の通っている管(根管)に細菌感染が及んだ場合に行う治療です。主に以下の2つの処置に分かれます。

  • 感染根管治療:根尖性歯周炎に対して、過去に治療した歯や神経が死んでしまった歯の感染部分を取り除く治療
  • 抜髄処置:歯髄炎に対して、感染した神経を取り除く治療

歯髄炎と根尖性歯周炎の症状

歯髄に細菌が感染すると、「歯髄炎」という状態になり、次のような症状が現れます。

  • 自発痛:何もしていなくてもズキズキ痛む
  • 拍動痛:脈打つような痛み(ズキン、ズキン)
  • 咬合痛:噛んだときの痛み

神経が壊死すると一時的に痛みはなくなりますが、細菌は残っているため、やがて「根尖性歯周炎」へと進行します。これは細菌が歯根の先端から外に出て、膿を作る病気です。過去に根管治療を受けた歯にも再発することがあります。

症状が出ないまま進行することも多く、レントゲン撮影で初めて発見されるケースもあります。進行すると以下の症状が出ることがあります。

  • 再び自発痛・拍動痛・咬合痛
  • 歯ぐきの腫れ
  • 口が開けにくくなる
  • 唾を飲み込むと痛む

 

治療方法

まずは虫歯を全て取り除き、細い器具で何回か根管を掃除し細菌を除去してから、根管にお薬を詰め、土台を立ててからクラウン(被せ物)をします。

 

神経に感染した菌は虫歯の進行によるものがほとんどです。虫歯を残した状態で根管治療をしても感染が止まらないためまずは虫歯の部分を全て除去します。

菌に感染した神経および根管の清掃を行います。ファイルやリーマーと呼ばれる細い器具とお薬を用いて清掃を行い、根管の細菌数を可能な限り減らします。回数は1〜4回ほどかかりますが状態によっては回数が増えることがあります。奥歯になる程、根っこの数が増え形が複雑になるため回数が増える傾向にあります。

きれいになった根っこの中に最終的なお薬を詰めます。これは空洞があると中で細菌が繁殖しやすくなるためそれを防ぐためです。

虫歯をとると歯が薄くなり弱くなってしまうため、歯を補強するために空洞になった部分にコアと呼ばれる土台を作ります。

根の治療をした歯は神経のある歯よりも脆いため、クラウンと言われる被せ物をします。被せ物は銀と白いものがあります。